日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

インターナショナルセッション(口頭発表)

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-EM 太陽地球系科学・宇宙電磁気学・宇宙環境

[P-EM08_2PM2] Space Weather and Space Climate

2014年5月2日(金) 16:15 〜 17:00 411 (4F)

コンビーナ:*片岡 龍峰(国立極地研究所)、海老原 祐輔(京都大学生存圏研究所)、草野 完也(名古屋大学太陽地球環境研究所)、清水 敏文(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)、三好 由純(名古屋大学太陽地球環境研究所)、浅井 歩(京都大学宇宙総合学研究ユニット)、佐藤 達彦(日本原子力研究開発機構)、陣 英克(情報通信研究機構)、伊藤 公紀(横浜国立大学大学院工学研究院)、宮原 ひろ子(武蔵野美術大学造形学部)、座長:片岡 龍峰(国立極地研究所)

16:45 〜 17:00

[PEM08-30] 太陽と同じくらいの自転周期を持つ2つの太陽類似スーパーフレア星の発見

*野上 大作1野津 湧太1本田 敏志2前原 裕之3野津 翔太1柴山 拓也1柴田 一成1 (1.京都大学、2.兵庫県立大学、3.東京大学)

キーワード:太陽型星, スーパーフレア, 高分散分光観測

本講演では、2つの「スーパーフレア星」KIC 9766237とKIC 9944137の、すばる望遠鏡/高分散分光装置(HDS)での観測結果を報告する。スーパーフレア星は太陽と同じG型主系列星だが、太陽に比べて非常に大きなフレアを起こす天体で、ケプラー衛星で得られたデータからごく最近発見された。明るさの変化を調べることにより、それらの星の多くは10日以下の自転周期を持つと考えられているが、この2つの星の星の自転周期は21.8日と25.3日と推定されていた。我々の観測により、有効温度、表面重力、金属量の点で、この2つの星は太陽に非常に近い性質を持っていることが明らかになった。また明るさの変化から推定された自転周期から考えられる自転速度と、分光観測から求められた射影自転速度が近く、自転軸の視線速度に対する傾斜角はかなり高いことがわかる。Ca II 8542の吸収線を使う方法で、これらの星表面の平均磁場強度は1-20ガウス程度と、太陽と同程度かやや大きいくらいと推定される。観測にかからない低質量の伴星がある可能性を否定するためにはさらなる観測が必要だが、我々のデータには連星である証拠は見られなかった。今回の観測結果は、KIC 9766237とKIC 9944137が太陽と非常に近い分光学的性質を持つことを示しており、太陽でもスーパーフレアが起こるという可能性を支持するものである。