JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-04] 地球惑星科学のアウトリーチ

コンビーナ:小森 次郎(帝京平成大学)、植木 岳雪(千葉科学大学危機管理学部)、長谷川 直子(お茶の水女子大学)、大木 聖子(慶應義塾大学 環境情報学部)

[G04-P05] 3Dプリンターを使用した小学生対象の地質巡検の実践報告

*飯田 和也1 (1.駒場東邦中学高等学校)

キーワード:3次元プリンター、小学生、地質巡検、地形模型

地形を把握することはその土地の地質を知る上で重要であり、地質巡検においても重要な指導項目である。しかし、地形を把握するためには地形図を読む技術が必要であり、地形図を読むことに慣れていない小学生にとっては大地形を把握することは困難だった。本実践ではこの問題を解決するために、3Dプリンターを使った模型を参加者一人一人に用意し、地形図を読むことが苦手な児童・生徒であっても地形を俯瞰できるようにした。
 本実践では小学校5、6年生の児童10名を対象とした。地質巡検を行なった地域は児童の通学範囲であり、児童が何度も通っている地域である。作成した地形模型は、3km四方の領域を10cm四方に圧縮した。その際、垂直方向の倍率は実際の10倍とした。1つの模型を作るのに8時間程度、費用は1つにつき200円程度だった。
 本実践後に行なったアンケート結果から、通学範囲であるにもかかわらず、その土地の地形をイメージできていなかったことがわかった。一方で、地形模型を一人に一つ用意できれば小学生であってもある程度は地形を理解することができることが示唆された。また、児童にとって縦方向の倍率はどの程度が適しているのかもアンケートにより調査を行なったが、垂直方向の倍率が10倍であるにもかかわらず、参加した児童にとって大きな不自然さを感じなかったこともわかった。以上のことから、アウトリーチなどで小学生を対象とした地質巡検を行う際に、立体模型を用意することで地形の理解を促すことができると考えられる。