2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

講演情報

口頭発表

一般セッション » [一般セッション] 13.AI応用

[2J1] AI応用-ファイナンス(1)

2018年6月6日(水) 09:00 〜 10:40 J会場 (2F ロイヤルガーデンB)

座長:星野 崇宏(慶応大)

09:40 〜 10:00

[2J1-03] 分散投資規制は市場流動性や効率性,運用成績にどのような影響を与えるか?

〇丸山 隼矢1、水田 孝信2、八木 勲1 (1. 神奈川工科大学、2. スパークス・アセット・マネジメント株式会社)

キーワード:人工市場、金融市場、エージェントシミュレーション、分散投資規制

投資信託の取引において,投資家が想定外のリスクを負うことを未然に防ぐために分散投資規制という規制が設けられている.分散投資規制は,1つの資産への投資が過度に集中しないよう,1つの資産への投資額を投資信託純資産の一定割合以下にするものである.分散投資の是非について(特に,運用成績について)は,これまでに多くの実証研究がなされているが,分散投資規制が市場に与える影響に関しては,特定の資産の価格変化が他の資産の価格形成に与える影響の議論のみで,その他の影響は議論されてこなかった.そこで本研究では,人工市場を用いて分散投資規制が市場の流動性,効率性,および投資家の運用成績にどのような影響を与えるか調査した.その結果,市場価格が安定している時,市場流動性が低くなる傾向があることが分かった.また,効率性においても低下する傾向があることが分かった.なお,運用成績に関しては明確なる違いがでない事が分かった.