[4N3-OS-26b] 人工知能と倫理 (2)

[4N3-OS-26b-03] (OS招待講演)AIにしてほしくないこと

〇平 和博¹ (1. 桜美林大学)

キーワード：AI、社会受容性、心性

ＡＩにできてしまうことと、少なからぬ人たちが「やってほしくない」と感じることの間には、かなりのギャップがある。無理矢理に「ＡＩ社会」に連れて行くな、という声は、国を問わず根強くある。昨年末のＮＨＫ紅白歌合戦に登場した「ＡＩ美空ひばり」には、ベテラン歌手である山下達郎氏から「冒涜」との批判まで出た。米国では、ＡＩを使った自動運転車の実証実験に、地域住民が「打ち壊し」の抗議を行った事例も報道されている。技術ドリブンに変化のスピードが上がる中だからこそ、そんな違和感や疑問の声にしっかりと耳を傾けるべきだ。