2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[18a-A304-1~7] 2.3 放射線応用・発生装置・新技術

2018年3月18日(日) 10:00 〜 11:45 A304 (54-304)

神野 郁夫(京大)

11:00 〜 11:15

[18a-A304-5] 加速器中性子源による環境トレーサー132Csの製造とその有効性検証

〇(M1)荒木 直人1、金 政浩1、上田 真輝1、青木 勝海1、渡辺 幸信1、伊藤 正俊2 (1.九大総理工、2.東北大CYRIC)

キーワード:環境トレーサー、加速器中性子源、RI

137Csの環境トレーサーとして132Csが注目されている。本研究では、加速器中性子源を用いた133Cs(n,2n)132Cs反応による製造と、土壌中における132Csの分布形成に着目した。東北大学CYRICにて実験を行い、20MeVに加速した重陽子を炭素標的に照射し、中性子を生成した。その中性子をCs2CO3に入射し、132Csを製造した。また、132Cs水溶液を土壌サンプルに滴下し、NaI検出器で分布を測定した。土壌中における132Cs分布が確認できたため、132Csがトレーサーとして使用可能だと分かった。