資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

企画講演

土壌汚染と休廃止鉱山のグリーン・レメディエーション

2018年9月11日(火) 09:00 〜 12:00 第8会場 (A棟 2階 A26講義室)

司会:富山 眞吾(北海道大学)

11:20 〜 11:40

[2801-08-07] 旧幌別硫黄鉱山坑廃水の石灰石連続中和実験結果~酸性坑廃水の中和処理コスト低減に向けて~

○野呂田 晋1 (1. 北海道立総合研究機構)

司会:富山 眞吾(北海道大学)

キーワード:旧幌別硫黄鉱山、酸性坑廃水、石灰石水路、中和実験、コスト低減

北海道の壮瞥町にある旧幌別硫黄鉱山では,閉山後も坑廃水の流出が続き,薬剤を用いた中和処理が続けられている.坑廃水のpHは1.9 前後と強酸性であり,その流量は毎分4m3と非常に多い.そのため,中和処理には多量の薬剤を必要とし,薬剤費が中和処理のランニングコストを底上げする大きな要因となっている.そこで,安価な礫状の石灰石が中和処理剤として適用可能か判断するため,平成28年度から石灰石による中和実験を開始した.現在までに石灰石を充填したタンクに坑廃水を流す方式(タンク方式)と石灰石を敷いた水路に坑廃水を流す方式(水路方式)で中和実験を実施した.その結果,5/100勾配の水路方式とすることで石灰石と坑内水が効率良く反応し,実験期間中一定の中和効果が持続することがわかった.一方,タンク方式や2/100勾配の水路方式では,中和効果が持続する期間が短かった.これは,坑廃水の流速が小さいため,反応によって生成した析出物等が水路・タンク外に排出されず石灰石表面やその隙間に留まることで,石灰石と坑廃水の化学反応が阻害された結果と考えられる.

講演PDFファイルダウンロードパスワード認証

講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。

現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)

[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください

パスワード