サイエンスキャッスル2018

講演情報

九州大会 » 口頭発表

[SS104] 口頭発表 O-6〜O-12

2018年12月16日(日) 11:45 〜 13:15 口頭発表会場 (2F ホール)

[O-7] モウソウチク全部切ってみた~竹林と植生の関係~

亀園佳利, 三好桔平, 江﨑春菜, 高㬢, 堀愛, 薗田裕理 (明治学園高等学校)

キーワード:竹林、生態学、林床植生、モウソウチク

<概要>
モウソウチク林・二次林・モウソウチク皆伐後3年が経過した林の3か所で植生調査を行うことで、モウソウチクが林床植生に与える影響と、モウソウチク皆伐後に植生が回復するかどうかを検討した。結果として、モウソウチク林では二次林よりも植被率・出現種数が減少することが示された。また、皆伐後3年目の区画では植被率と種数は増加するが、もとの二次林と種組成が異なることから、植生が回復したとは言えないことが分かった。
<考察・展望>
竹林よりも二次林の方が植被率・種数ともに高かったことから、仮説①は示された。また、皆伐後3年目の区画の方が竹林よりも植被率・種数ともに高かったが、種組成が異なっていることから、「皆伐により植生が回復した」とは言えないと考えている。そのため、仮説②は棄却された。以上より、モウソウチクによる被害を抑えるためには、侵入後に排除するのではなく、侵入を防ぐ方向で対応すべきであると考える。