2023年度組織学会研究発表大会

第19回『組織科学』特集論文公募 「大会CFP」

第19回『組織科学』特集論文公募について  (2023年8月31日締切)

特集テーマ「大会CFP」

『組織科学』では、このたび、大会委員会と連動して特集論文公募(CFP)を実施することになりました。「大会CFP」は、研究発表と論文発表の連携を目指したものです。2023年度研究発表大会の発表の中から優れたものを選び、大会報告原稿をベースに論文原稿を作成・投稿していただこう、というものです。大会発表と連動したプロセスを用いることで、同時代性のある研究やビッグコンセプト研究を採択しやすくなり、経営学の多様な側面を反映した紙面になることを期待しています。通常の自由論題やCFP特集とは、異なる部分がありますので、以下の応募案内をお読みいただき、積極的に、研究発表大会での報告に続く『組織科学』へのCFP投稿をしていただければと思います。
 


1 特集の趣旨 
海外学会の例を見るまでもなく、研究発表および論文発表は、学術研究プロセスの両輪です。研究発表では、今日的なテーマや重要コンセプトに関する研究発表が行われ、それらが学術誌に論文として掲載されることで、分野発展するのが自然です。しかしながら、現在の『組織科学』は、研究発表大会との連携が不十分で、研究発表および論文発表との間に大きな溝が存在します。このような問題もあり、残念ながら、たとえ研究発表で同時代性のある重要な研究(たとえば、新型コロナ、DX、ウクライナ戦争に関する研究)が報告されても、それに対して『組織科学』掲載が促されることはありませんでした。同誌では、厳密な査読プロセスを重視するため、同じく、研究発表でビッグコンセプト研究が報告されてもそれが掲載することもできておりませんでした。加えて、会員の皆様の中には「『組織科学』は敷居が高い」という認識をお持ちの方も少なからずおられます。このような理由もあり、研究発表大会と『組織科学』との距離が発生する要因となっていたように思われます。
『組織科学』編集委員会では、このような問題意識に立ち、研究発表大会と『組織科学』が連動したCFPを企画することとなりました。「大会CFP」では、2023年度研究発表大会での研究発表を大会委員会および『組織科学』編集委員会が評価し、優秀な研究について大会CFP編集チームに推薦します(他薦枠)。優れた研究発表を基に『組織科学』の誌面を作ることを目指しております。もしも、他薦枠にもれたとしても、研究発表を行った予稿原稿を元にしたものであれば、「大会CFP」に投稿が可能です(自薦枠)。その場合は、編集チームが改めて原稿を評価します。
なお、「大会CFP」への投稿は、あくまで任意となります。仮に「他薦」を受けたとしても、本人が望まない場合には、『組織科学』への投稿が強制されるようなことはございませんのでご安心下さい。
 


2特集号編集チーム
服部泰宏(神戸大学):特集号編集責任、大会委員会担当評議員
井上達彦(早稲田大学):大会委員会担当理事
立本博文(筑波大学):『組織科学』編集委員会担当理事
島本 実(一橋大学):『組織科学』拡大編集委員
 


3.日程 
●論文投稿〆切: 2023年8月31日
(『組織科学』オンライン投稿システムに限る)
●掲載号(予定): 第57巻第4号(2024年6月刊行)
 


4.投稿の要件 
2023年度の組織学会の研究発表大会で発表した研究の予稿原稿を元にした研究論文
 


5投稿の方法ならびに審査のプロセス
「大会CFP」は、2023年度組織学会研究発表大会との連動企画です。大会での報告原稿・研究発表を大会委員会が評価し、「大会CFP」の編集チームに推薦します(他薦枠)。他薦枠に入った発表者には、「大会CFP」に推薦された旨をご連絡します。あくまで「推薦」であり原著での採択を確約するものではありませんが、「推薦」を受けた研究発表の投稿は、高確率で採択(原著もしくは招待論文として)いたします。
もしも大会委員会からの推薦が得られなかった場合でも、「大会CFP」に投稿していただいても差し支えありません(自薦枠)。自薦枠での投稿は、高確率での採択をお約束することはできませんが、他薦枠と同じ基準で評価いたします。
審査プロセスは、通常の自由論題と同様の査読を行います。査読を経て採択された論文は査読論文となります。もしも査読で要修正の場合であっても、編集チームが研究の価値を十分に認めた場合には、招待論文として採択します。同時代性のある研究やビッグコンセプト研究には有利な採択基準となる予定です(従来『組織科学』に掲載されているような論文も採択されます)。
『組織科学』では最大文字数の2万文字(英語8,000words)に近い原稿が投稿されることが多いですが、「大会CFP」では『組織科学』投稿規定を満たしていれば選考対象といたします(その代わり大会発表が必須となります)。たとえば1万字(英語4,000words)程度の原稿でも、選考対象とします。
投稿にあたっては、組織学会のホームページに掲載されている「投稿をお考えの方へ」中の「執筆・投稿規定」と「投稿マニュアル」、「投稿可能な未刊行論文について」のファイルをご参照のうえ、『組織科学』オンライン投稿システムを使って投稿してください。論文投稿システム(Editorial Manager)で論文を投稿して頂く際には、最初に論文種別を選ぶ画面が表示されますので、そこで「CFP(公募による特集論文)」を選んで頂くことにより、本特集への応募として扱われます。
審査プロセスは自由論題と同様に進められますが、SE(シニアエディター)の役割を特集号編集チームのメンバーが務める点が異なっています(応募状況によってメンバーが追加されることもあります)。そのため、希望SE制度は適用されません。また、発刊までの期間が限られていることから、通常の自由論題の場合に比べて、審査結果の通知内容が一部簡略化される場合があります。投稿された論文のうち、特集号が対象とする投稿者要件を満たしていなかった論文、および改訂に一定の時間を要しCFP発刊には間に合わないと編集チームが判断した論文は、特集論文としては審査せず、自由論題として投稿することを著者に推奨することもあります。
以上のことをふまえて、奮ってご応募ください。