2024年度組織学会年次大会

特別セッションⅠ

大会1日目(14:40-16:40)会場:BIGホール100(120分)


 ウェルビーイング経営への挑戦
「戦略・組織・組織改革の視点から」
 
 登壇者 
◎森永雄太(上智大学教授)       
 國分裕之 氏(全日空商事株式会社 代表取締役社長)
 荒木勤 氏
(富士通株式会社 EmployeeSuccess本部EmployeeRelation統括部長)
 河﨑保徳 氏(ロート製薬株式会社 取締役CHRO)
◎:セッションリーダー

 報告内容 
森永雄太(上智大学経済学部経営学科教授)
「ウェルビーイング経営のジレンマ」

國分裕之氏(全日空商事株式会社 代表取締役社長)
「企業の経営戦略におけるウェルビーイング」

荒木勤
(富士通株式会社Employee Success本部Employee Relation統括部長)
「Well-being No.1カンパニーを目指して」

河﨑保徳氏(ロート製薬株式会社 取締役CHRO)
「ウェルビーイング経営へのチャレンジ:<挑戦したい気持ちを育む経営>」

 講演内容 
 このセッションでは、ウェルビーイングをマネジメントしようとする企業が直面するジレンマをいかに克服していくべきかに関する糸口を経営学の学術的な知見と先駆的企業の実践の両面から迫ることを目指しています。まずセッション・リーダーの森永から話題提供いたします。続いてウェルビーイング経営に先駆的に取り組んでいる3社に実践報告をいただき、最後にパネル・ディスカッションを行います。
 
 企業経営の文脈でも、ウェルビーイングというキーワードが注目されるようになってきました。しかし単に従業員に優しいだけのマネジメントでは組織業績には結びつきません。また従業員にとっての「良い状態(ウェルビーイング)」は人それぞれであることから、組織が一律的に高めていくことには難しさもありそうです。企業が従業員のウェルビーイングと組織成果の向上とを両立したり、両者の間にシナジーを生み出したりしていくために、企業にはどのようなマネジメントが求められるのでしょうか。
 ご登壇いただく各社はウェルビーイングのマネジメントに先駆的に取り組まれている企業です。そして各企業は実践の中で様々なジレンマに直面し、その解消に向けて新たな取り組みを始められているように見受けられます。企業が挑戦中のウェルビーイング経営の取り組みについて、本音に迫りたいと思います。
 このようなセッションのテーマに関心をお持ちいただける学会員の皆様、ぜひご参加ください。
 
 登壇者のご紹介 
 


森永雄太(上智大学経済学部教授)
 
 登壇者プロフィール 
神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了 博士(経営学)。
武蔵大学経済学部准教授等を経て現職。専門は経営管理論・組織行動論。主著に『ウェルビーイング経営の考え方と進め方:健康経営の新展開』(労働新聞社)、『ジョブ・クラフティング:仕事の自律的再創造に向けた理論的・実践的アプローチ』(白桃書房)『ジョブ・クラフティングのマネジメント』(近刊、千倉書房)など。
 
國分裕之(全日空商事株式会社 代表取締役社長)
 
 登壇者プロフィール 
1982年全日本空輸株式会社入社
長年に亘り人事・労務部門に携わり、2012年より同社人事部長兼ANA人財大学長
2016年より同社取締役執行役員人財戦略室長兼ANA人財大学長
2020年より全日空商事株式会社に移り、2022年より同社代表取締役社長(現職)。
2021年より日本バレーボールリーグ機構代表理事会長に就任(現職)。
 
荒木勤
(富士通株式会社 EmployeeSuccess本部EmployeeRelation統括部長)

 登壇者プロフィール 
2006年 富士通株式会社に入社。評価報酬制度を中心とした人事制度企画に従事。2012年よりソリューション部門のHRパートナーとして、地域SE会社の再編等の構造改革、M&Aにおける人事デューデリジェンスを担当。2019年よりアジアリージョンのHRパートナーとして、リージョンHR戦略の企画、各国HRマターのサポートを担当。2022年4月より現職。リソースマネジメントやトータルリワード、Well-being、ワークライフシフトの推進に取り組んでいる
 
河﨑保徳 氏(ロート製薬株式会社 取締役CHRO)

 登壇者プロフィール  
大阪生まれ、日本生命保険相互会社を経て1986年ロート製薬入社。
商品企画部長、営業部長、営業企画部長を歴任。2011年東日本大震災後、3年間を復興支援室長として震災復興に尽力。震災遺児たちの夢を支える進学奨学金「公益法人みちのく未来基金」を創設。ロート製薬復帰後の2014年~広報CSV推進部長として健康経営、2016年~働き方改革推進に尽力。2017年厚生労働省「柔軟な働き方改革・モデル就業規則検討委員」、2020年7月執行役員人事総務部長を経て、2023年~現職。