日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

VI. 保健物理と環境科学 » 601-2 放射線(能)測定,線量計測

[B01-04] 放射線計測1

2014年3月26日(水) 10:00 〜 11:05 B (2号館 22C)

座長:横山須美(藤田保大)

[B02] 液体シンチレーションカウンタによるクエンチドスタンダードを用いない35Sの放射能測定

原正憲1, 片山知香1, 中山将人1, 松山政夫1, 廣上清一2, 丁子哲治3, 高田英治4, 袋布昌幹4 (1.富山大 富山大, 2.富山大 自然科学研究支援センター 放射性同位元素実験室, 3.富山高等専門学校 物質化学工学科, 4.富山高等専門学校 専攻科)

キーワード:液体シンチレーションスペクトル, クエンチング, β線放出核種

 液体シンチレーションカウンタ(以下,LSC)は3H,14Cの放射能測定に広く利用されている.しかし,試料中に共存する化学種によりシンチレーション発光が阻害されるクエンチングが起こるため,放射能が既知のクエンチドスタンダードを用いて計数効率を試料毎に求め放射能測定を行っている.現在,スタンダードが市販されている核種は3Hと14Cに限られており,他の核種の測定では自作し,クエンチングの校正曲線を作成する必要がある.今回,半減期が87日の35Sに対してクエンチドスタンダードを用いないLSCを用いた放射能測定を行った.実際には,改良積分法,14Cの校正曲線利用,CIEMAT/NIST等を利用した.それぞれの手法で得られた35Sの放射能の値の比較を行う.