日本原子力学会 2014年春の年会

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一般セッション

VI. 保健物理と環境科学 » 601-1 放射線の医学・生物学への応用(核医学,生物影響を含む)

[B08-13] 医療被ばく・放射線の生物影響

Wed. Mar 26, 2014 2:30 PM - 4:05 PM B (2号館 22C)

座長:緒方良至(名大)

[B13] Study on Assessment of Cancer Risk due to Radiation using the State Space Model

Kazumasa Shimada1 (1.Japan Atomic Energy Agency)

Keywords:State Space Model, Cancer Risk, Atomic Bomb Survivor, Cell Mutation Rate

福島第一原子力発電所事故により、低線量・低線量率の放射線被ばくによる健康影響が問題となっている。低線量・低線量率被ばくの発がんリスクを検知するには、これまでの疫学調査では統計的に困難である。そこで、低線量・低線量率被ばくのリスクを評価するために発がんの生物学的な知見を反映させる手法が求められている。本研究では、階層ベイズモデルの一種である状態空間モデルを被ばくリスク評価に用いる。状態空間モデルにより、モデルパラメータの推定、欠損値の推定、時系列の予測などが可能になる。原爆被爆者の疫学データと発がん数理モデルを状態空間モデルを用いて結び付け、細胞の突然変異率などのパラメーターを推定し、生物学的な知見を発がんリスクに反映する手法を開発する。