日本原子力学会 2014年春の年会

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一般セッション

VI. 保健物理と環境科学 » 601-5 線量評価・環境安全評価(気象,地球環境を含む)

[B22-27] 福島原発事故関連:拡散予測

Thu. Mar 27, 2014 9:30 AM - 11:05 AM B (2号館 22C)

座長:木名瀬栄(JAEA)

[B27] Development of the method for mid- and long-term estimation of amount of seabed sediment of radioactive nuclide released to the sea from the Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant

Mitsufumi ASAMI1, Hideyuki OKA1, Naoteru ODANO1 (1.National Maritime Research Institute)

Keywords:Mass-consistent model, Marine dispersion, Direct release, Sediment

福島第1原子力発電所の事故で海水中へ直接放出された、放射性核種137Csの海水中及び海底堆積物中の濃度を中長期的に予測することを目的に、137Csの拡散解析を実施した。海流場は、日本沿海予測可能性実験(JCOPE)によって得られた予測海流データが質量保存則を満足するように補正したものを使用しており、海洋モデルによる場合と比較して海流場を迅速に予測できるので、物質拡散の長期予測に有利である。この方法で得られた予測海流場を用いて、オイラー型拡散モデルで137Csの拡散解析を行った。解析では、海底土への堆積量を推定するために、堆積物への沈着再浮遊過程も考慮した。拡散解析で、137Csの海中への直接放出から1年後及び2年後における溶存相、懸濁相及び堆積相中の137Cs濃度を推定したところ、原子力規制委員会から公開されている海洋モニタリング結果(実測値)をよく再現する結果が得られた。