日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

VI. 保健物理と環境科学 » 601-7 環境修復

[B36-45] 福島原発事故関連:除染・環境修復

2014年3月27日(木) 15:50 〜 18:30 B (2号館 22C)

座長:松崎浩之(東大)

[B42] どうしたら木を傷つけないで汚染した果樹(柿)からCsを除去できるか

常磐井守泰1,2 (1.(元)電中研名誉研究顧問, 2.㈱NuSAC)

福島県伊達市の放射性セシウム(以下Cs)で汚染した果樹の除染試験を行った結果を報告する。試験では、柿ノ木の幹に布状のCs吸着材を巻きつけ、1年間強自然環境中に放置した。幹から剥がした吸着材の放射能を計測した結果、吸着材の放射能濃度は約10万ベクレル/Kgと極めて高くなっていた。果樹からの除染が可能なことが確認されたことになる。柿の樹皮から吸着材へのCsの移動のメカニズムを議論した。