[B51] Evaluation of gamma-ray spectra in the living environment around the Fukushima Daiichi nuclear power plant
Keywords:NaI(Tl) spectrometer, Gamma-ray spectrum, Scattered gamma ray, Fukushima Daiichi nuclear power plant, Living environment
福島第一原子力発電所の事故に伴い放射性セシウムに汚染された地域において、今後帰還する住民の日常生活における外部被ばく線量を正確に評価するためには、γ線スペクトルの情報が必要である。そこで、NaI(Tl)スペクトロメータを用いて簡便にγ線スペクトルを評価する方法を開発し、南相馬市の特定避難勧奨地点にある家屋内外で、γ線スペクトルを実測した。得られたγ線スペクトルについて、134Cs及び137Csからの直接線と散乱などでエネルギーが低下した散乱線の線量寄与の比を評価し、家屋内外で比較した。その結果、屋内の方が、低エネルギーの散乱線成分の線量寄与が大きい傾向が得られた。