日本原子力学会 2014年春の年会

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一般セッション

I. 総論 » 101-3 原子力の安全文化とリスクマネジメント・品質保証

[C01-06] 原子力開発戦略と政策,哲学

Wed. Mar 26, 2014 10:20 AM - 12:00 PM C (2号館 22B)

座長:藤原充啓(東北大)

[C05] Position Statement on Basic Subject and the Art of Commissioning

(6)The First Chapter of Surveillance Report of Fukushima Explosion by AESJ-Artificial Translation of "Atoms for Peace" and its Proper Recognition

Haruo Fujii1, Kazuo Watanabe i2 (1.Ex. IAEA, 2.WNR-Cx Watanabe Lab.)

Keywords:Position Statement, Commissioning, Fukushima Explosion, Element, Turnover of Atomic to Nuclear

日本の原発時代は、アイゼンハウアーの1953年国連総会演説Atoms For Peaceを「原子力を平和に」と理解して始まっている。しかし、それは同演説の米大使館認証訳文でもなく国際的理解でもない。認証訳の標題は「平和のための原子力」である。演説の末尾では、国際平和機関を設置して、相次ぐ爆発実験により強化される原爆機能と激化される国際対立の緩和を求めている。即ち、「原爆競争は止めて平和を取戻そう」が実質的の内容である。認証訳による日本の理解は非保有国の気楽さと、全文33の「Atom」を27の「核」と6の「原子」に読替える「マスコミ用語的感覚」のものとなっている。これは当時の日本の当事者の恣意的誘導であり、熱意ある技術者ほどその意図に乗ぜられており、湯川秀樹氏の原子力委員長辞任の深慮も有効に作用せず、遂には福島爆発に至っている。一言で云えば「原核反転」であり、これが福島爆発の素因となっており、状況対応の原点との自覚が必要である。