[C08] パルス中性子源を利用した中性子共鳴濃度分析法の開発
(6)中性子共鳴透過分析法に対する測定サンプル厚の影響の調査
キーワード:福島第一原子力発電所, 粒子状溶融燃料, 中性子共鳴透過分析法, 系統誤差
福島第一原子力発電所の事故のような事例で発生する粒子状の溶融燃料デブリの
核物質の定量のために、中性子共鳴濃度分析法の開発を進めている。この分析法
は、中性子共鳴透過分析法と中性子共鳴捕獲ガンマ線分析法あるいは即発ガンマ
線分析法を組み合わせたものである。デブリは、さまざまな形状や大きさを持つ
とされ、そうした不確定性は中性子共鳴吸収分析法で測る核種の面密度に系統
的な誤差を与えると予想される。そこで、これらの不確定性の一つである測定サンプル
の厚みが中性子共鳴透過分析法に与える影響を調べた。実験は、EC/JRC/IRMMの
中性子飛行時間測定施設GELINAで、厚みの異なる銅金属を用いて行われた。
得られたデータから、サンプルごとの面密度を導出した。その結果、実験で得た
面密度は、2%以内で基準の面密度と一致した。したがって、今回の測定から
厚みの影響は面密度に対して2%以下であることを確認した。
核物質の定量のために、中性子共鳴濃度分析法の開発を進めている。この分析法
は、中性子共鳴透過分析法と中性子共鳴捕獲ガンマ線分析法あるいは即発ガンマ
線分析法を組み合わせたものである。デブリは、さまざまな形状や大きさを持つ
とされ、そうした不確定性は中性子共鳴吸収分析法で測る核種の面密度に系統
的な誤差を与えると予想される。そこで、これらの不確定性の一つである測定サンプル
の厚みが中性子共鳴透過分析法に与える影響を調べた。実験は、EC/JRC/IRMMの
中性子飛行時間測定施設GELINAで、厚みの異なる銅金属を用いて行われた。
得られたデータから、サンプルごとの面密度を導出した。その結果、実験で得た
面密度は、2%以内で基準の面密度と一致した。したがって、今回の測定から
厚みの影響は面密度に対して2%以下であることを確認した。