[D37-42] イオンビーム，ガンマ線

[D37] Application of PIXE analysis to studies on uptake of alkali metal elements in mushrooms

^〇Atsuki Terakawa¹, Keizo Ishii¹, Shigeo Matsuyama¹, Hiroyuki Sugai¹, shun Oshikawa¹, Kosuke Kikuchi¹, Shigeki Koshio¹, Akiho Fujita¹, Yui Suzuki¹, Tetsuo Matsuyama¹, Kouji Watanabe¹, shun Ito¹, Shou Toyama¹, Haruko Hirakata¹, Koichiro Sera² (1.Quantum Science and Energy Engineering, Graduate School of Engineering, Tohoku University, 2.Cyclotron Center, Iwate Medical University)

Keywords:PIXE analysis, alkali metal elements, mushrooms

福島第一原発事故以来、放射性セシウムのキノコへの移行が問題となっている。キノコ類は必須元素のカリウムを顕著に集積する性質があり、カリウムを取りこむ過程で化学的性質が類似する他のアルカリ金属元素も微量ながら取り込まれると考えられている。本研究では、原木シイタケを対象としてルビジウムやセシウムを添加する条件により、ナトリウムからセシウムまでのアルカリ金属元素移行にどのような影響が表れるのか、PIXE法を用いて知見を得ることを目的とする。シイタケの原木におけるルビジウムまたはセシウム濃度が数100 ppm程度になるように、原木に炭酸ルビジウムまたは炭酸セシウムの水溶液を噴霧した。シイタケおよび原木の試料は、内部標準としてインジウム(1000 ppm)を加えて硝酸灰化後にPIXE分析し、ナトリウムからセシウムまでのアルカリ金属元素濃度を測定した。測定結果より原木からシイタケへの各アルカリ金属元素の移行計数を導出した。