日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核融合工学 » 501-3 トリチウム工学(燃料回収・精製,計測,同位体効果,安全取扱い)

[E02-07] 燃料回収・精製

2014年3月26日(水) 10:20 〜 12:00 E (1号館 11B)

座長:小西哲之(京大)

[E02] 高温ガス炉を用いた核融合炉用トリチウム生産の検討

(1)生産性能

松浦秀明1, 中屋裕行1, 久保光太郎1, 川本靖子1, 片山一成1,2, 中尾安幸1, 後藤実3, 中川繁昭3 (1.九大学府, 2.九大総合理工学府, 3.日本JAEA)

初期世代核融合炉用のトリチウムをどのようにして確保するかは、明確にされておらず、その供給シナリオを検討しておくことは重要である。高温ガス炉は、第四世代原子力システムの有力候補と位置づけられており、トリチウム生産に有利な条件を有する。発表者らは、高温ガス炉にLi 化合物を装荷し、核融合炉用トリチウムの外部供給源として活用することを提案している。モンテカルロ炉心燃焼解析、同位体生成消滅計算に基づき、高温ガス炉のトリチウム生産性能を解析した。炉型に応じた炉心中性子スペクトルとトリチウム生産性能の関係を示すとともに、研究の進捗状況、課題を報告する。