[E08-14] トリチウム工学1

[E10] Development of a double-walled cell for high-resolution spectroscopy of tritiated water

^〇Kaori KOBAYASHI¹, Hiroki MAKI¹, Takuya YAMAMOTO¹, Masanori HARA², Yuji HATANO², Hiroyuki OZEKI³ (1.Department of Physics, Faculty of Science, University of Toyama, 2.Hydrogen Isotope Research Center, University of Toyama, 3.Faculty of Science, Toho University)

Keywords:tritiated water, near-infrared spectroscopy, overtone transition, vibrational transition

水素の放射性同位体であるトリチウムを含むトリチウム水は人体への影響も大きく、高い興味が持たれている。我々はこれまで超高濃度のトリチウム水を合成し、近赤外領域でのスペクトル測定を行ってきた。その過程において、トリチウムがβ崩壊した際の放射線によって分解したトリチウム水が分解する問題が判明した。トリチウム水そのものの反応を調べるためにもより安全にトリチウム水の分光が行えるセルの開発が必要となった。その解決策として二重管構造のセルの開発と周辺ラインの改良を行った。この二重管セルを用いて新たな超高濃度トリチウム水サンプルの合成を行った。2 Ciのトリチウムガスと酸化銅を触媒に白金を使用してトリチウム水を合成した。この新たなサンプルを用いてFM分光での実験を行い、HTOのスペクトルを取得することができた。