日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核融合工学 » 501-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[E33-38] 水素同位体挙動

2014年3月27日(木) 15:20 〜 16:55 E (1号館 11B)

座長:秋吉優史(京大)

[E33] LHD16cycleにおいて形成した不純物堆積層中の水素同位体滞留挙動に関する研究

奥野健二1, 小林真1, 内村大道1, 戸田健介1, 佐藤美咲1, 松崎充喜1, 湯山健太1, 張龍1, 芦川直子2, 西村清彦2, 相良明男2, 松山政夫3, 大矢恭久1 (1.静岡大大学院理学研究科, 2.核融合研, 3.富山大富山大)

キーワード:LHD, 不純物堆積層, 水素同位体

核融合炉において、プラズマから漏えいした不純物によりプラズマ対向壁上に不純物堆積層が形成し、燃料リサイクリングに影響を及ぼす。また、核融合炉のような大型真空容器では、対向壁上の場所により堆積層の状態が異なることが考えられるため、大型ヘリカル装置(LHD)を用いてステンレス材料に水素プラズマ曝露を行い、不純物堆積層中の水素同位体滞留挙動を明らかにした。これまでに実験サイクルごとに不純物堆積層の性質が異なることが明らかになっている。本研究では、水素プラズマ曝露した試料に対し走査型電子顕微鏡(SEM)や原子間力顕微鏡(AFM)、さらにX線光電子分光法(XPS)や昇温脱離法(TDS)を行い、過去の実験サイクルと比較して水素滞留挙動の差異を不純物化学状態の観点から検討した。