日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核融合工学 » 501-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[E51-53] SiC

2014年3月28日(金) 11:10 〜 12:00 E (1号館 11B)

座長:野上修平(東北大)

[E52] デジタル画像相関法によるSiC/SiC複合材料の引張強度異方性の評価

野澤貴史1, 朝倉勇貴2, 香山晃2, 谷川博康1 (1.日本JAEA, 2.室蘭工大)

キーワード:炭化珪素繊維強化炭化珪素基複合材料, 破損評価, デジタル画像相関法, 引張試験, 異方性

SiC/SiC複合材料は核融合炉用先進ブランケットの有力な候補材料である。特に優れた強度を有する長繊維で強化した構造のため、見かけ上の延性(擬延性)を破壊の特徴とし、従来の脆性セラミックスとは大きく異なる利点を有する。これまでのアコースティックエミッション法を用いた研究では、負荷方位によって異なる主破壊モードに起因した擬延性過程における破損蓄積挙動の差異が明らかになりつつある。本研究は、SiC/SiC複合材料の損傷蓄積過程の詳細を理解するため、デジタル画像相関法により局所ひずみ分布の微視き裂の蓄積に伴う変化を可視化し、具体的な破損メカニズムついて検討を行った。本講演では、特に、負荷方位の違いに見られる破壊モードの違いに起因する引張破壊メカニズムを明らかにすることで、複合材料の強度異方性を整理する。