日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核融合工学 » 501-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[E54-60] タングステン材料

2014年3月28日(金) 14:30 〜 16:25 E (1号館 11B)

座長:野澤貴史(JAEA)

[E60] 炭素照射タングステンからの炭化水素スパッタリング挙動に対する水素イオンエネルギー依存性

大矢恭久1, 小林真1, 内村大道1, 戸田健介1, 佐藤美咲1, 松崎光喜1, 湯山健太1, 張龍1, 奥野健二1 (1.静岡大院理)

キーワード:炭素照射タングステン, 炭化水素スパッタリング, 水素同位体

核融合炉において、プラズマから漏えいした炭素がタングステンに照射され、炭素-タングステン混合層を形成する。炭素は水素同位体によりスパッタリングされ、炭化水素を形成しプラズマ中に再放出される。これによりプラズマ中のトリチウムを含む水素同位体量が変化するため、核融合炉定常運転の観点からスパッタリング挙動の理解が重要となる。これまでに、水素照射エネルギーを変化させた高配向性熱分解黒鉛(HOPG)に対するスパッタリング実験を行った。その結果、物理スパッタリングによりCH3が、化学スパッタリングによりCH4の放出割合が増加することがわかった。本発表では、炭素照射タングステンからのスパッタリング挙動の水素エネルギー依存性の結果をもとに、HOPG等の炭素材からのスパッタリング挙動との比較から、各炭化水素分子が放出するメカニズムを明らかにした。