[H19] 福島原発事故で発生した廃棄物の合理的な処理・処分システム構築に向けた基盤研究
(16)超臨界CO2を媒体とした除染法の開発のための金属錯体の媒体への溶解性に関する研究
キーワード:福島原発事故, 除染, 超臨界CO2, 溶解性, 金属錯体
超臨界CO2(sc-CO2)を媒体とした放射性廃棄物の除染法開発の基礎として、ランタノイド(III)錯体のsc-CO2への溶解性を分光光度法を用いて調べた。フッ素化β-ジケトン((Hfod (6,6,7,7,8,8,8-heptafluoro-2,2-dimethyl-3,5-octanedione)、Hhfa (1,1,1,5,5,5,-hexafluoro-2,4-pentanedione)、Htfa (1,1,1-trifluoro-2,4-pentanedione))を配位子としたランタノイド(III)錯体を対象とし、それらのsc-CO2への溶解度をUV-Vis法を用いて測定した。その結果、Ln(fod)錯体の溶解度が最も高く、かつsc-CO2の密度の増加とともに溶解度が増加することがわかった。