[H27] セメント固化処理によるセシウム吸着ゼオライトからのセシウム溶出抑制
キーワード:ゼオライト, セシウム, セメント固化
2011年の東京電力・福島第一原子力発電所事故により福島ならびに多くの地域が放射能汚染を受け、その除染および発電所の廃炉が目下の課題となっている。現在汚染水浄化システムにおいてはCs吸着材としてゼオライトが使用されているが、Csを吸着した後のゼオライトの廃棄方法については未だ検討段階である。 本研究では、使用済みゼオライトのセメント固化処理に着目し、埋設後の地下水の作用を想定した浸漬実験から有害イオンの溶出の程度を検討した。使用済みゼオライトとしては、塩化セシウム溶液とゼオライトを混合振とうした後冷凍乾燥したものを使用、浸漬溶液は人工海水とイオン交換水の2種類を用い、共存イオンの効果を調べた。その結果、共存イオンの存在に拘わらずCsの溶出量はごく微量であった。