日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-1 放射性廃棄物処理

[H26-30] 事故廃棄物安定化処理

2014年3月27日(木) 10:35 〜 11:55 H (1号館 11E)

座長:松山政夫(富山大)

[H27] セメント固化処理によるセシウム吸着ゼオライトからのセシウム溶出抑制

石川玲奈1, 佐藤努1, 名和豊春1 (1.北大)

キーワード:ゼオライト, セシウム, セメント固化

2011年の東京電力・福島第一原子力発電所事故により福島ならびに多くの地域が放射能汚染を受け、その除染および発電所の廃炉が目下の課題となっている。現在汚染水浄化システムにおいてはCs吸着材としてゼオライトが使用されているが、Csを吸着した後のゼオライトの廃棄方法については未だ検討段階である。 本研究では、使用済みゼオライトのセメント固化処理に着目し、埋設後の地下水の作用を想定した浸漬実験から有害イオンの溶出の程度を検討した。使用済みゼオライトとしては、塩化セシウム溶液とゼオライトを混合振とうした後冷凍乾燥したものを使用、浸漬溶液は人工海水とイオン交換水の2種類を用い、共存イオンの効果を調べた。その結果、共存イオンの存在に拘わらずCsの溶出量はごく微量であった。