日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-2 放射性廃棄物処分と環境

[I01-07] 処分場評価・概念検討

2014年3月26日(水) 10:00 〜 11:55 I (1号館 11F)

座長:出光一哉(九大)

[I06] 研究施設等廃棄物のトレンチ処分施設における上部覆土の浸透水量の評価

黒澤亮平1, 坂井章浩1, 仲田久和1, 天澤弘也1, 坂本義昭1 (1.独立行政法人 日本JAEA)

キーワード:トレンチ処分施設, 上部覆土, 浸透水量, 安全評価

地下水面上部に設置するトレンチ処分施設からの放射性物質の環境中への流出は、降雨による浸透水が廃棄物と接触することに起因する。そこで本評価では、研究施設等廃棄物のトレンチ処分施設における上部覆土の透水性機能と浸透水量の関係について評価を行った。
浸透水量の評価には、米国で開発されたHELP(The Hydrologic Evaluation of Landfill Performance)コードを使用した。HELPコードは異なる層の組合せた埋設地の覆土における水収支解析を行うための1次元の有限差分法のコードである。このHELPコードを用いて、廃棄物層の上部に排水層及び粘土層または遮水シートを設置した複数の土層構成を設定して、粘土層の透水係数に対するトレンチ処分施設への浸透水量の感度解析を行った。さらに、この評価で得られた浸透水量を用いて、トレンチ処分施設からの放射性物質の流出による影響を評価した。