日本原子力学会 2014年春の年会

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一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-2 放射性廃棄物処分と環境

[I39-43] コロイド・有機物・微生物

Thu. Mar 27, 2014 4:25 PM - 5:45 PM I (1号館 11F)

座長:黒澤進(NUMO)

[I41] Redox and metal binding properties of humic substances collected from deep groundwater

Mayu Takase1, Takumi Saito1, Satoru Tanaka1 (1.Tanaka&Saito Laboratory,Department of Systems Innovations,School of Engineering,the University of Tokyo)

Keywords:copper, redox potential, binding, natural organic matter

放射性廃棄物の地層処分は、現在日本が抱える課題のひとつである。放射性廃棄物地層処分の性能評価における信頼性の向上には深部地下における放射性核種の環境動態の理解が不可欠である。放射性廃棄物地層処分が行われる深部地下は地表とは環境が大きく異なり、特に深部地下水から採取された天然有機物の構造は、表層由来のものとは異なることが近年指摘されている。天然有機物は天然水や土壌中に含まれ、放射性核種などの金属イオンと結合し、それらの反応性や移行挙動に影響を与えうる。表層の天然有機物が金属イオンの結合反応へ与える影響を調べる研究は存在するが、深部地下水に由来する有機物が金属イオンの酸化還元反応、結合反応へ与える影響は、抽出や精製の困難さから研究されていない。そこで、本研究では複数の電極を用いた電位差滴定実験により深部地下水から抽出された天然有機物が金属イオンの酸化還元反応、結合反応へ与える影響を理解する。