日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-2 放射性廃棄物処分と環境

[I44-46] 溶解度・生物圏

2014年3月27日(木) 17:45 〜 18:30 I (1号館 11F)

座長:大江俊昭(東海大)

[I46] 原子力機構熱力学データベース(JAEA-TDB)の更新

北村暁1, 土井玲祐1, 吉田泰2 (1.独立行政法人日本JAEA, 2.株式会社NESI)

キーワード:地層処分, 高レベル放射性廃棄物, TRU廃棄物, 熱力学データベース, 汎用地球化学計算コード, SIT活量補正モデル, スズ

高レベル放射性廃棄物およびTRU廃棄物の地層処分の性能評価に用いるための原子力機構熱力学データベース(JAEA-TDB)の更新を行った。大きな変更点としては,経済協力開発機構原子力機関(OECD/NEA)が公開したスズの熱力学データについて,レビューを行ったうえで採用したこと,汎用地球化学計算コードPHREEQCにおいてSITモデルによる活量補正が実施できるような環境を整備したことが挙げられる。そのほか,OECD/NEAが採用したギブズ標準生成自由エネルギーの値から平衡定数を導出し選定するとともに,いくつかの元素において最新の公開文献情報を採用し,所要の見直しを行った。更新されたJAEA-TDBは,原子力機構のWebサイトから入手可能とする予定である。