日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[J08-12] 中性子断面積測定・核分裂

2014年3月26日(水) 14:30 〜 15:50 J (1号館 12B)

座長:執行信寛(九大)

[J10] 短パルスX-Band電子ライナック中性子源を用いた高精度核データ測定体系の検討

松山大樹1, 田儀和浩1, 藤原健1, 山本昌志2, 堀順一3, 木野幸一4, 原田秀郎5, 上坂充1 (1.東大, 2.(株)アキュセラ, 3.京大, 4.北大, 5.日本JAEA)

キーワード:Xバンドライナック, 短パルス, 核データ測定

核廃棄物や次世代炉の設計において、高精度核データを整備する必要がある。現在東京大学では短パルス電子線形加速器を用いた中性子源の設計を進めており、短パルス中性子源の特徴を活かしたTOF法を行うことで、高精度測定が可能となると期待される。TOF測定で核種の断面積を求める場合、透過する中性子を直接測る中性子透過法と、中性子捕獲を起こした核種から放出されるγ線を検出することにより測定を行う方法などがある。高精度測定のためには、中性子・γ線検出器の時間分解能や検出効率などによる誤差を抑える必要がある。本研究ではモンテカルロシミュレーションを用いて、短パルス中性子源を利用して短い飛行距離で高エネルギー領域の核データ測定を行うために要求される測定体系の検討と基礎実験を行った。