[J43] Development of stack scintillator gamma-ray imager for omnidirectional gamma-ray imaging
原子力関連施設における事故の際に、飛散した放射性物質の濃度分布を短時間で取得するための高効率、広視野を持つガンマ線イメージャとして、スタックシンチレータ型ガンマ線イメージャの開発を行っている。本検出器用に開発した線源方向推定アルゴリズムでは、束ねたシンチレータロッドのうち、2本にエネルギー付与があったイベントのみを取り出しコンプトンイメージングを行っている。散乱点、吸収点を区別せず、2つのコーンを逆投影した場合では、137Cs線源の方向推定において良い分解能が得られたが、131I線源については線源設置方向と正反対の方向に疑似ピークが現れるという問題があった。そこで、反応点のエネルギー付与量より散乱点と吸収点を区別する方法を取り入れたところ、疑似ピークを取り除くことに成功し、131I線源についても線源方向を正確に推定できるという見込みが得られた。