日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[J43-47] γカメラ,耐放射線性カメラ

2014年3月28日(金) 09:30 〜 10:50 J (1号館 12B)

座長:谷口良一(阪府大)

[J47] HEED-CdTeを用いたγ線カメラの開発

吉田裕紀1, 樫部志弘1, 中田智成2, 酒村一到2, 吉沢勝美3, 渡辺温2, 持木幸一1 (1.東京都市大, 2.パイオニア株式会社, 3.パイオニアマイクロテクノロジー株式会社)

キーワード:CdTe, HEED, γ線カメラ, 耐放射線性

福島第一原子力発電所事故が発生し、放射性物質が事故によって放出されたため、人間が立ち入ることができず、復旧作業の障害となっている。復旧作業では、現場の状況の把握が急務であることから、人間が立ち入りできない区域ではロボットに搭載したカメラや、ケーブルの先端に取り付けたカメラによる遠隔での探査や観測が行われている。しかしながら、今後さらに放射線線量率が高い場所でカメラを長時間使用する必要があり、カメラの耐放射線性の改善が求められている。そこで我々は、γ線領域に対して有感であり、室温での動作が可能であるCdTe(Cadmium Telluride)とパイオニア株式会社が開発したHEED(High-Efficiency Electron Emission Device)を組み合わせた新しい耐放射線カメラの可能性を検討している。そのためにCdTeやその他ダイオードの耐放射線性を実験的に評価した。