日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[K28-32] JSFR

2014年3月27日(木) 14:30 〜 15:50 K (1号館 12C)

座長:糸岡聡(日立GE)

[K31] 高速増殖実証炉概念の保守補修性向上策の検討

(5)冷却系システムの補修性改善方策の検討

井上智之1, 久保重信2, 磯野健一2, 堂崎浩二3 (1.三菱FBRシステムズ(株), 2.日本JAEA, 3.原電(株))

キーワード:高速増殖実証炉, JSFR, 保守補修性, ポンプ組込型IHX, 1次主配管, 冷却系システム

冷却系システムの保守・補修改善策として、改善構造A(現状のJSFRの基本システム及び基本構造を極力保持し、その範囲で補修性を向上させた概念。具体的には、1次系共用型炉心冷却系熱交換器を差込式とし上部プレナムへのアクセス性を確保するとともに、支持フランジを増設してIHX(中間熱交換機)本体の引抜き性の向上を狙った概念)、改善構造A-(改善構造Aに対し、配管への熱荷重低減を目的として支持フランジを削除した概念)、改善構造B(IHXのインプレースでの補修性を最大限に向上させることを目的とした概念)、改善構造C(IHX本体の引抜き性を最大限向上させた概念)の4案を設定した。設定した各改善構造概念に対し、設計成立性、保守・補修性、開発課題の容易性、経済性の観点で比較評価を行い、改善構造A-を選定した。