[K47] 過酷事故対応を目指した原子炉用ダイヤモンド半導体デバイスの開発
(4)既存検出器の性能評価と性能改善に向けたアプローチ
キーワード:ダイヤモンド, 半導体デバイス, 耐放射線性, 高温動作
過酷事故対応可能な原子炉格納容器内雰囲気モニター用ダイヤモンドγ線放射線検出器の開発を進めている。検出器には耐熱温度: 300℃、耐積算線量: 5MGyが要求される。北海道大学で合成している化学気相合成(CVD)単結晶ダイヤモンドならびにエレメントシックス(E6)製エレクトロニクスCVD単結晶ダイヤモンドの高温動作特性を評価したところ、2013年秋の本会で報告したように北大製ダイヤモンドは200℃、E6製ダイヤモンドは60℃程度の動作にとどまった。 本報告では北大製ダイヤモンド放射線検出器の合成条件による性能の変化、E6製ダイヤモンドから製作した検出器の性能を整理したうえで、要求性能を満たす検出器製作へのアプローチについて議論する。