日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[L11-18] 蒸気発生器

2014年3月26日(水) 15:50 〜 18:00 L (1号館 12D)

座長:石渡祐樹(日立GE)

[L15] 蒸気発生器を利用した1次冷却系の冷却・減圧による加圧水型軽水炉安全システムの検証試験

(3)2次系冷却能力のループアンバランスの影響

森本崇裕1, 大貫晃1, 西弘昭2 (1.MHI業(株), 2.関西電力)

キーワード:加圧水型軽水炉, 原子炉冷却材喪失事故, 蒸気発生器, 検証試験, LSTF

加圧水型軽水炉(PWR)の安全性向上技術として、事故時における炉心冷却システムの高度化を図る安全システム概念を構築した。本システムは、蒸気発生器(SG)から大気への蒸気放出により1次冷却系(RCS)の冷却が可能であるというPWRの特徴を積極的に活用し、1次冷却材喪失事故(LOCA)直後にSGによりRCSを冷却・減圧し、蓄圧注入系の作動によって原子炉を安定した停止状態に移行させることを可能とする。
2012年秋の大会において代表的な破断サイズにおける試験結果により本安全システムの基本的な成立性と安全評価コードM-RELAP5の適用性を報告した。本報告ではSG2次系冷却能力がループ毎に異なる場合の影響につき、試験結果の分析とM-RELAP5を適用した解析結果を報告する。