日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[L19-24] 軽水炉安全評価技術

2014年3月27日(木) 09:30 〜 11:10 L (1号館 12D)

座長:阿部豊(筑波大)

[L22] PWRプラントのATWS評価へのSPARKLE-2コードの適用

(4)SPARKLE-2コードによるPWRプラントのATWS実機適用解析

井村諭1, 浅野耕司1, 坂本光1, 丸山雄大2, 安井紳一郎3, 杉田寛幸4, 香川明彦5, 片上雄介5, 中西繁之6 (1.MHI業株式会社, 2.関西電力, 3.北海道電力株式会社, 4.九州電力, 5.四国電力株式会社, 6.原電株式会社)

キーワード:ATWS, 実機適用解析, PWR, SPARKLE2コード

安全評価指針で定められている運転時の異常な過渡変化14事象におけるATWSの代表事象は、原子炉圧力が厳しく、かつ、期待するATWS緩和設備の機能が多い主給水流量喪失である。また、主給水流量喪失以外の事象でも、いくつかの代表的な事象を選定した。その上で、代表4ループプラントに対してSPARKLE2コードを用いたATWS解析を実施した。主給水流量喪失では、1次冷却材温度上昇に伴う減速材フィードバック効果を適切に考慮したことで、圧力バウンダリの健全性が確認された。また、主給水流量喪失以外の事象でも、減速材フィードバック効果により炉心上部の出力分布が平坦化される効果を適切に考慮したこと等により、安全上の問題が無いことが確認された。