[M30] Evaluation of Fission Products Released during the Fukushima Daiichi NPP Accident
(2) Release Behavior of Tritium and Treatment of the Tritiated Water
Keywords:The Fukushima Daiichi NPP Accident, severe accident, fission products, FP migration behavior, tritium
福島第一原子力発電所事故後の汚染水のトリチウム濃度は、500日程度までは単調に減衰するが、それ以降、現在に至るまで、混入する地下水による希釈効果で、ほぼ一定値を示している。この事実は、事故直後に燃料から全量が放出されずに、残存したトリチウムが溶融燃料から継続的に放出されていることを示唆している。本発表では、事故時短期間に放出されるトリチウムと長期にわたり放出されるトリチウムの比率を定量化し、その比率決定の根拠についても考察すると共に、トリチウム除去技術を工学的な観点から比較・検討し、実現性の高いトリチウム対応策を提案する。