日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[M55-58] 地震時気液二相流

2014年3月28日(金) 14:30 〜 15:40 M (1号館 12L)

座長:大川富雄(電気通信大)

[M58] 地震加速度付加時の気液二相流の詳細予測技術高度化に関する研究

(23)地震加速度付加時の気泡流挙動の応答特性解析

吉田啓之1, 永武拓1, 高瀬和之1, 金子暁子2, 文字秀明2, 阿部豊2 (1.日本JAEA, 2.筑波大)

キーワード:地震動, 二相流, 数値解析, 界面追跡法, TPFIT

地震加速度に対する原子力システムの応答を評価するには、加速度付加時の熱流動挙動を把握する必要がある。しかし、多くの原子力システムに表れる、気液二相流に対しての地震加速度の影響については、加速度に対する気液二相流の応答を実験的・解析的に把握することが難しいことから、詳細な検討はほとんど行われていない。そこで本研究では、詳細な二相流解析手法を発展させるとともに、加振方法などが異なる三種類の簡略化された実験により詳細な検証データベースを構築することで、地震加速度に対する気液二相流の応答を詳細に評価することができる解析手法を開発している。本報告では、詳細二相流解析コードTPFITをもとに開発した解析手法を用いて、地震加速度を付加した条件で気泡流挙動を評価する解析を行い、地震加速度に対する気泡流挙動の応答特性を評価するとともに、三種類の実験で得られた検証データベースと比較した結果を示す。