日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 306-1 原子力安全工学(原子力施設・設備,PSAを含む)

[N13-16] 軽水炉の安全設計・対策2

2014年3月26日(水) 15:50 〜 16:55 N (1号館 12M)

座長:橋本直幸(北大)

[N13] 水素透過膜を用いたシビアアクシデント時における水素処理システムの検討

滝井太一1, 三村隆士2, 小島良洋3 (1.日立GE, 2.中部電力(株), 3.東芝)

キーワード:シビアアクシデント, 水素, 水素透過膜, 合金膜

原子炉事故時に発生する水素をパラジウム合金膜により除去する技術を開発している。パラジウム合金膜は、水素分子を膜表面に吸着した後、膜内を固溶・拡散し、水素分圧に応じて水素を透過させる性質を持つ。本研究では、パラジウム合金膜の事故時環境への適用性を評価することを目的に、水蒸気、放射線、被毒物質(ヨウ素)が水素透過性能に及ぼす影響を確認した。その結果、事故時環境でも水素透過性能を維持することは可能であり、パラジウム合金膜による水素除去プロセスが成立することを確認した。