日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 306-1 原子力安全工学(原子力施設・設備,PSAを含む)

[N13-16] 軽水炉の安全設計・対策2

2014年3月26日(水) 15:50 〜 16:55 N (1号館 12M)

座長:橋本直幸(北大)

[N16] 水中無線伝送システムのための発光・受光素子のガンマ線劣化特性

柴田裕司1, 花川裕規1, 武内伴照1, 上野俊二1, 上原聡明1, 土谷邦彦1, 荒木政則1, 柴垣太郎2, 駒野目裕久2 (1.日本JAEA, 2.池上通信機株式会社)

キーワード:発光ダイオード, フォトダイオード, 波長, ガンマ線照射

原子力施設過酷事故が発生した際に、プラント状態を監視し状況把握を図る必要がある。このうち、燃料プール等の水中かつ放射線環境下において高い信頼性で信号を伝送できる無線システムの開発を行っている。本研究は、水中伝送特性の良い可視光に着目した水中データ伝送方式を採用し、発光・受光素子として使用する発光ダイオード(LED)やフォトダイオードのガンマ線による劣化挙動を調べ、送受信の応答性を実験を通して調べた。この結果、積算ガンマ線量の増加と共にLEDの全光束、フォトダイオードの受光感度の減少傾向が観測され、これは従来の結果と矛盾しない。今後、受発光素子のガンマ線影響を分析して、耐放射線性能の向上等の研究開発を計画的に進める。