日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 306-1 原子力安全工学(原子力施設・設備,PSAを含む)

[N31-35] 福島原子力発電所の評価

2014年3月27日(木) 14:30 〜 15:50 N (1号館 12M)

座長:Kampanart Silva(タイ原子力技術研)

[N32] 格納容器ベントに伴う気体状ヨウ素の放出に係わる解析的検討

石川淳1, 川口賢治1, 丸山結1 (1.日本JAEA)

キーワード:福島第一原子力発電所, THALES2コード, ガス状ヨウ素, I2, 有機ヨウ素, 格納容器ベント

シビアアクシデント総合解析コードTHALES2とヨウ素化学詳細解析コードKicheの連携手法を福島第一原子力発電所事故(3号機)の解析に適用し、格納容器ベントに伴うサプレッションチャンバー液相からの気体状ヨウ素放出に着目した検討を行なった。本解析より、一旦サプレッションチャンバーの液相に捕獲されたヨウ素(CsI)が揮発性の高いI2及び有機ヨウ素に変換され、格納容器ベントにより格納容器外に継続的に放出されることが示された。また、不確かさの大きい液相のpH及び気液物質伝達係数の影響に関して感度解析を実施し、両者が気体状ヨウ素の放出量に多大な影響を及ぼすことを明らかにした。