[N31-35] 福島原子力発電所の評価

[N33] 東京電力福島第一原子力発電所事故後の格納容器雰囲気に関する知見

（1）福島第一原子力発電所1号機格納容器ガス中の自発核分裂起因のキセノン濃度に関する分析

山田大智¹, 山内景介¹, ^〇関田俊介¹, 鈴木貴宏¹, 山中康慎¹, 湊博一², 山田雄士² (1.東京電力, 2.日立GE)

キーワード：福島第一, 格納容器, 希ガス, 自発核分裂, キセノン

福島第一原子力発電所１～３号機では、事故後に設置した窒素封入設備により、格納容器内へ窒素ガスを封入するとともに、事故後に設置した格納容器ガス管理設備を通して窒素封入量と同程度の量を排気し、排気ガス中の水素濃度や放射能濃度を測定している。排気ガスからは、事故初期から存在する長半減期希ガスのＫｒ８５に加え、原子炉圧力容器内又は格納容器内に存在する燃料（デブリ）中で自発核分裂により生成されたと推定される短半減期希ガスのＸｅ１３３、Ｘｅ１３５が測定されている。得られた放射能濃度の測定値を基に、格納容器内で生成されているＸｅの挙動について分析した結果を報告する。