[N34] 東京電力福島第一原子力発電所事故後の格納容器雰囲気に関する知見
(2)福島第一原子力発電所1、2号機圧力抑制室内への窒素封入の実施結果
キーワード:福島第一, 格納容器, 圧力抑制室, 水素, 窒素パージ
福島第一原子力発電所1号機では、平成24 年9 月に実施した圧力抑制室への窒素封入により、圧力抑制室内の上部に事故初期に発生した水素が高濃度で残留していることを確認し、その後の連続的な窒素封入により、圧力抑制室内の水素をパージしている。2号機では、平成25 年5 月から実施した圧力抑制室への2度の窒素封入により、圧力抑制室および格納容器の圧力が徐々に加圧されていることが確認されているものの、格納容器ガス管理設備で測定する水素濃度に応答は見られていない。一連の圧力抑制室内への窒素封入に基づき、1号機および2号機の圧力抑制室内の水素の滞留状況についての分析結果を報告する。