日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 306-1 原子力安全工学(原子力施設・設備,PSAを含む)

[N36-41] 苛酷事故・外部事象に関わる評価・対策1

2014年3月27日(木) 15:50 〜 17:25 N (1号館 12M)

座長:Willem Van Rooijen(福井大)

[N39] 原子力発電所における安全対策の新基準への対応に関する一考察

保坂達郎1, 辻悠太郎1, 三輪修一郎1, 坂下弘人1, 森治嗣1 (1.北大大学院工学院)

キーワード:軽水炉, 新基準, 事故, 安全対策, 多重性, 多様性, 深層防護

2011年の東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故により、原子力発電所における安全対策の不十分さが浮き彫りとなった。特に炉心溶融後のシビアアクシデント対策、原子力発電所における深層防護のレベル4、レベル5の範囲に関しては、それまでの基準では十分に検討されていなかった。今回の事故により、2013年7月原子力発電所における安全対策の新基準が施行された。現在、多くの発電所で再稼働に向けて、この基準に沿った安全対策が進められている。この発表では、新基準と旧基準の変更点・追加点をピックアップし、それに対する原子力発電所の対応を検討する。また、実際の発電所で行われている新基準への対応に関して、その妥当性を評価し、考察する。