日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[O01-03] 炉物理実験・実験解析1

2014年3月26日(水) 14:30 〜 15:25 O (1号館 12N)

座長:左近敦士(近大)

[O01] 未臨界体系における構造材の中性子捕獲反応のガンマ線測定による定量

(3)Ge半導体検出器による高分解能測定

名内泰志1, 太田宏一1, 宇根崎博信2, 佐野忠史2, 高橋佳之2 (1.電中研, 2.京大実験所)

キーワード:捕獲反応クレジット, SUS-304鋼材, Ge検出器, 中性子照射γ線スペクトロメトリ

構造材と燃料の混合溶融した燃料デブリについて、構造材料の捕獲反応数を中性子照射によるγ線スペクトロメトリ(NIGS)で求め、その反応による臨界安全上の余裕を確認する捕獲反応クレジット(CapC)を提案している。KUCA-C架台でステンレス鋼材と燃料の混合体系を作成し、BGO検出器でγ線スペクトルを測定し、捕獲/核分裂率比が測定できる見通しを得て、先に報告したが、BGO検出器は低分解能のため、核種の同定は困難であった。本研究ではあらたにGe検出器を導入し、低計数率ながら27Al, 50,52,53Cr,54,56Fe, 58,60,62Niの捕獲反応を確認した。このデータをもちい捕獲反応数の推定をすすめた。