[O28-32] 燃料デブリの臨界管理2

[O29] 軽水炉溶融燃料取り出し方策およびその際の臨界安全管理

（10）溶融燃料取り出し方法およびその際の中性子吸収材

^〇石島善三¹, 冨永昌尚¹, 塩屋亮平², 高木直行², 松本哲男² (1.日立化成, 2.東京都市大)

キーワード：炉心溶融, 燃料デブリ, 臨界安全, 再臨界, 中性子吸収材, 福島第一原子力発電所事故

筆者らは前報にて、炉心溶融を起こした軽水炉から溶融燃料を取り出す方策として、原子炉圧力容器直径よりも小口径の回転プラグ状の架台を原子炉圧力容器内に挿入・固定し、これに搭載した溶断・切断装置などにより溶融燃料およびデブリを取り出す方策を提案している。本報では本装置の搬入・組み立て方法として、架台を上下する全長約30 mのシャフトを分割・搬入しオペフロアにて接続する方策を示す。また原子炉圧力容器再冠水時の未臨界確保のための中性子吸収材供給方策などにつき示す。