2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 402-1 炉材料とその照射挙動

[1B01-06] 燃料被覆管材料1

2016年9月7日(水) 10:20 〜 12:00 B会場 (久留米シティプラザ 展示室1)

座長:坂本 寛(NFD)

10:50 〜 11:05

[1B03] 処分環境下におけるジルカロイの腐食挙動

(3)諸要因の検討

*大塚 哲平1、橋爪 健一2、加藤 修3、建石 剛4、桜木 智史5、吉田 誠司5 (1.近畿大学、2.九州大学、3.神戸製鋼所、4.コベルコ科研、5.原環センター)

キーワード:ジルコニウム、水素化物、酸化膜、トリチウム

地層処分されるジルコニウム(Zr)合金は、表面には酸化膜がついており、内部には酸素および水素が溶解している。このような材料側の諸因子がZrの室温腐食挙動に及ぼす影響をトリチウムトレーサー技術により調べた。
軽水素(H)を500wtppm溶解したジルコニウムをトリチウム(T)水中で5ヶ月~19ヶ月かけて腐食させ、気相に発生したHおよびTと、母材に取り込まれたTとを定量した。この結果、水素化Zrの腐食に伴い、析出水素化物から多量のHが放出されること、母材へのTの取り込みがやや促進されたことがわかった。今後は、吸収水素濃度および腐食温度、表面酸化膜や溶解酸素の影響を明らかにしていく予定である。