10:50 〜 11:05
[1B03] 処分環境下におけるジルカロイの腐食挙動
(3)諸要因の検討
キーワード:ジルコニウム、水素化物、酸化膜、トリチウム
地層処分されるジルコニウム(Zr)合金は、表面には酸化膜がついており、内部には酸素および水素が溶解している。このような材料側の諸因子がZrの室温腐食挙動に及ぼす影響をトリチウムトレーサー技術により調べた。
軽水素(H)を500wtppm溶解したジルコニウムをトリチウム(T)水中で5ヶ月~19ヶ月かけて腐食させ、気相に発生したHおよびTと、母材に取り込まれたTとを定量した。この結果、水素化Zrの腐食に伴い、析出水素化物から多量のHが放出されること、母材へのTの取り込みがやや促進されたことがわかった。今後は、吸収水素濃度および腐食温度、表面酸化膜や溶解酸素の影響を明らかにしていく予定である。
軽水素(H)を500wtppm溶解したジルコニウムをトリチウム(T)水中で5ヶ月~19ヶ月かけて腐食させ、気相に発生したHおよびTと、母材に取り込まれたTとを定量した。この結果、水素化Zrの腐食に伴い、析出水素化物から多量のHが放出されること、母材へのTの取り込みがやや促進されたことがわかった。今後は、吸収水素濃度および腐食温度、表面酸化膜や溶解酸素の影響を明らかにしていく予定である。