2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-2 放射性廃棄物処分と環境

[1D12-16] セメント影響

2016年9月7日(水) 15:50 〜 17:10 D会場 (久留米シティプラザ 展示室3)

座長:赤木 洋介(三菱マテリアル)

16:20 〜 16:35

[1D14] モルタルの溶脱に伴う物性変化に関する評価

*柴田 真仁1、芳賀 和子1、胡桃澤 清文2、林 大介3、大和田 仁3 (1.株式会社太平洋コンサルタント、2.北海道大学、3.原環センター)

キーワード:TRU、人工バリア、セメント、モルタル、迅速法、溶脱、硝酸アンモニウム、拡散係数

TRU放射性廃棄物の地層処分における、人工バリアのセメント系材料の溶脱変
質現象に伴う拡散係数の変化のモデル化に関する研究において、硬化体を迅速か
つ均質に溶脱変質させた試料の作製が課題であった。筆者らは、これまで硝酸ア
ンモニウム溶液を用いてセメントペースト硬化体の溶脱試験を実施し、本手法が
迅速かつ均質に溶脱試料を作製できる方法であることを報告してきた。本報告で
は、より現実的な材料で検討するために、骨材を有するモルタル材料を同様の手
法を用いて溶脱させ、鉱物組成および物性変化を評価した。モルタル材料におい
ても本手法を適用することにより、比較的短時間で溶脱変質試料を得ることがで
き、セメントペーストと同様に溶脱に伴い粗大な空隙が増加し、拡散係数が大き
くなることを確認した。これにより、モルタル材料の溶脱に伴う拡散係数の変化
に関するモデル化の基本情報が得られた。