2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-2 放射性廃棄物処分と環境

[1D17-21] 岩盤中の移行

2016年9月7日(水) 17:10 〜 18:30 D会場 (久留米シティプラザ 展示室3)

座長:小林 大志(京大)

18:10 〜 18:25

[1D21] 薄片状黒雲母へのユウロピウムの収着におけるpH依存性

*豊田 丈通1、新堀 雄一1、千田 太詩1 (1.東北大学大学院工学研究科)

キーワード:薄片状黒雲母、ユウロピウム、地層処分、収着挙動

高レベル放射性廃棄物の地層処分の安全評価において、地下岩盤中の花崗岩に含まれる黒雲母の核種収着挙動の評価は重要である。これまでの研究では、粉末状の黒雲母を用いて核種収着挙動が検討されていたが、実際の地下環境において黒雲母は薄片状で存在しており、黒雲母表面への核種収着のみならず、黒雲母薄片内部へ核種が拡散することも考慮する必要がある。そこで本研究では、薄片状の黒雲母へのユウロピウムの収着挙動についてバッチ実験を行うとともに、黒雲母薄片の蛍光分析やSIMS分析から収着および薄片内部への拡散について検討した。また、ユウロピウムはpH 6以上において水和物となって沈殿することが知られており、加水分解を生じないpH 3から通常の地下水のpH 8の範囲における収着挙動変化についても実験的に調べた。