2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-1 放射性廃棄物処理

[1E15-19] 廃棄物性状調査

2016年9月7日(水) 16:40 〜 18:00 E会場 (久留米シティプラザ 久留米座)

座長:塚田 毅志(電中研)

17:10 〜 17:25

[1E17] 廃ゼオライト吸着塔内の核種分布のγスキャニングによる3次元評価に関する検討

*松村 太伊知1,2、永石 隆二1、片倉 純一2、鈴⽊ 雅秀2 (1.日本原子力研究開発機構、2.長岡技術科学大学)

キーワード:γスキャニング、放射線輸送計算コード(PHITS)、吸着塔、ゼオライト充填層、核種分布

原子力でγスキャニングは非破壊分析法として照射済み燃料棒に適用されているが、シビアアクシデント時の廃吸着塔の核種分布評価にも適用されている。ここで、γスキャニングは軸方向のγ線計測が一般的であり、高アスペクト比(長さ/径)の燃料棒では径方向の分布を無視できるため問題ないが、低アスペクト比の吸着塔では無視できず、径方向の分布等を考慮する必要がある。
これまでTMI-2事故時の汚染水処理に用いた水没式脱塩システム(SDS)に対して円筒形状に近似した吸着塔の軸方向のみを対象に、放射線輸送・遮蔽計算を用いたγスキャニングに関する解析的研究を進めてきた。本研究では、現実的な形状を再現したSDS吸着塔内の軸方向と径方向のスキャニングを模擬した計算を行い、ゼオライト充填層中の核種分布の3次元評価の可能性について検討した。