[1F05-08] PRA1

[1F07] 炉心損傷事故への対処のための施設・設備機器の耐震裕度設定手法の提案

*飯田 祐樹¹、糸井 達哉¹、関村 直人¹ (1.東京大学)

キーワード：重大事故、耐震裕度、地震動予測

従来の原子力発電所の地震安全は、設計基準となる地震動を設定し、それより小さい地震に対して機能を確保することで、原子炉の安全な停止を実現する耐震設計の体系を中心に考えられてきた。一方、重大事故対策のためのSSCや敷地外の関連施設は設計基準を超えた地震に対して機能すべきと考えられるが、その考え方は必ずしも確立しているとはいえない。そこで、本研究では、その考え方を地震動予測の観点から提案する。そのため、最も起こりやすい事故シナリオに対して、重大事故対策のSSCや敷地外の関連施設の機能を確保させることを前提に、設計基準を超えた地震動に対する考え方を提案する。本手法では、地域ごとの危険度に加えて、各プラントの脆弱性に関する情報も併せて、SSCに要求される安全性のレベルと最も起こりやすい事故シナリオ、それに対応する震源像や発電所内外の地震動を設定する。