[1G08-11] 設備耐震設計1

[1G09] 原子力発電施設に適用する制振装置開発に向けた基盤整備

(2)原子力環境を想定した粘性ダンパ特性確認試験

*樋口 智一¹、片山 洋¹、服部 靖¹、伊東 亮¹、中島 潤¹、楢原 由樹子¹ (1.（株）東芝)

キーワード：制振装置、粘性ダンパ、耐震、動的加力試験、減衰特性

一般建築物や橋梁等で使用実績のある粘性ダンパを原子力機器に適用するための基盤技術の整備の一環として、粘性ダンパをその構造と減衰特性から単軸線形タイプ、単軸非線形タイプ及び三軸線形タイプの３種類に分類し、それらを試験体とした加力試験を実施した。試験では、原子力機器への粘性ダンパ適用時の地震時応答を想定した振幅、振動数条件での減衰特性の確認、温度や放射線等の原子力施設特有の環境条件が減衰特性に与える影響の確認を行った。試験結果を整理・比較評価し、荷重の振幅、振動数、負荷回数や温度、放射線等の条件と粘性ダンパのタイプにより、減衰特性に影響が生じる場合があるものの、設計や保守・管理時にこれらの影響に留意すれば、原子力機器への粘性ダンパ適用の見込みがあることを確認した。